北海道フロンティアリーグ設立記者会見

提供:北海道野球独立リーグwiki

2021年11月5日(金)14時から行われた、北海道の新しいプロ野球独立リーグ「北海道フロンティアリーグ」設立会見の文字起こしです。

著作権:文字起こしにつきましては、引用元掲載を条件に、リーグのご許可を頂いております。

ただし、文字起こしには誤りが避けられません。「文字起こしの許可」は「内容が正しいこと」を保証していないことは、くれぐれもご留意ください。

文字起こしの方法:①YouTubeの自動字幕作成機能でのジェネレート ②上記をもとに耳コピで補正(※①ベースのため面白表現が残っている可能性があります)

お願い:記者会見の内容を引用したり論じたりする際には、公開動画を正本としていただくようお願いします。

とくにこのリーグを目指す野球関係者の方は、3人の正副代表+アドバイザーの思いは動画正本でこそ伝わると思いますので、ぜひ視聴をお願いします。

話し言葉・書き言葉の違いの補正を含め、テキスト化にあたっての修正は最小限にしております。

(註:)部分は、筆者による補足です。

原本:

3秒で概要を知りたい方へ:下記トライアウト告知(Twitter)に、リーグ作成の2枚の画像が貼ってあります。わかりやすいです。

HFL01
リーグが公開した概要①(Twitterより)
HFL02
リーグが公開した概要②(Twitterより)

参加者(敬称略):

北海道プロ野球独立リーグ設立準備室 代表 荘司光哉(美唄球団) 

同 副代表 老田よし枝(石狩球団) 

同 副代表 菅原 大介(士別球団)

※リーグ名発表以後は「北海道フロンティアリーグ」代表および副代表として発言。

北海道フロンティアリーグ アドバイザー 株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティング(※BCリーグの運営会社) 代表取締役 村山 哲二

司会 美唄ブラックダイヤモンズ 広報兼スタジアムDJ 松谷 遊夢

会場:

茶志内ボールパーク(北海道美唄市、美唄ブラックダイヤモンズの本拠地)


(司会)

本日はお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。

お時間となりました。新リーグ設立記者会見を始めます。

まずは出席者を紹介いたします。

北海道プロ野球独立リーグ設立準備室 代表 荘司光哉。

(荘司代表)

荘司でございます。よろしくお願い致します。

(司会)

副代表 老田よし枝。

(老田副代表)

老田(おいだ)と申します。よろしくお願いします。

(司会)

同じく、副代表 菅原大介。

(菅原副代表)

菅原です。よろしくお願い致します。

(司会)

続きまして新リーグの名称を発表いたします。

それでは、こちらのモニターをご覧下さい。 映像にて発表いたします。

(映像を投影)

→映像内容は、こちらのツイートから。

(動画)

約7割を森林が埋め尽くす、北の大地、北海道。

少子高齢化、経済の縮小、担い手不足。

様々な社会的課題を抱えている。

北海道150年。

そこには開拓の歴史がある。

先人たちが守り抜いた豊かな自然環境。

そして、開拓者たちが築き上げてきた今がある。

北海道の暮らしに憧れを抱く者。

NPBを目指す者。

熱い思いを胸に、若者たちがここ、北の大地へ降り立つ。

彼らへの挑戦の場を増やし、人と人との関わりから街の活気を生み、地域の活性化へとつないでいく。

すべてをかなえる場所は、「ここ」にある。

それぞれの課題、想い、挑戦、夢。 今、北の大地に新たなリーグの発足!

野球を通じて北海道の未来を拓く。

「北海道フロンティアリーグ」。


(司会)

新リーグ名は、「北海道フロンティアリーグ」となりました。

それでは、北海道フロンティアリーグ 代表 荘司光哉 より、これまでの経緯等をお話しいたします。

(荘司代表)

本日はお忙しいところ、お集まり頂き、誠にありがとうございます。

ただいま、ご紹介がありました、北海道フロンティアリーグ 代表の荘司光哉でございます。

今ほど新リーグの名称を、映像を用いて発表させて頂きました。

10月23日から公募を開始いたしまして、応募総数48件の中、新リーグ名は「北海道フロンティアリーグ」と命名させて頂きました。

たくさんの想いを寄せて、応募をいただいた皆様に感謝申し上げます。

北海道フロンティアリーグは、日本全体が人口減少、少子高齢化社会へと進んでいる中、北海道の多くの地方都市において、少子高齢化が全国を上回る速さで進行する等、人口減少を起因とする多くの社会課題を抱えています。

地域社会の担い手の減少や晩婚化、子育てに関する不安感や負担感が増していくことにより、少子化が加速していくことが心配されております。

また、労働力の不足や担い手不足など、消費購買力の低下などにより、経済規模の縮小化が懸念されるなど、地域社会に与える影響は大きいものと認識しております。

このような社会問題を、野球の持つ魅力を最大活用し、地域と共に解決することをめざし、

「野球で、北海道の未来を拓きます。」

これをリーグのミッションとし、5つのリーグのビジョンに基づき、事業を実施してまいります。

新リーグのミッションおよびビジョンについては、この後、説明させていただきますのでよろしくお願い致します。


さて、本日の新リーグ設立発表の経緯といたしましては、令和3年9月30日をもって、我々3球団、美唄ブラックダイヤモンズ、石狩レッドフェニックス、士別サムライブレイズの3球団が、北海道ベースボールリーグから退会をさせていただきました。

美唄球団は、2020年のHBL設立当初から2年目のシーズンであり、また石狩・士別の両球団は今シーズンからの参入ではありましたが、年度当初より、日本独立リーグ野球機構・・・IPBLですね、加盟に向けた協議を行ってまいりました。

HBL全体が未来に向けて同じ方向を向いていても、準備に要する時間、あとはタイミングが合わなかったことから、先に準備できる我々3球団がIPBL加盟に向けて挑戦するためにHBLを退会し、今回、この北海道フロンティアリーグを設立させていただきました。

新リーグがIPBL加盟を果たせれば、社会人野球や大学野球などと交流もできます。

また、学生野球資格の取得についても、選手本人が教職員でなくても資格取得ができ、社会人のグラブチームや企業チームでプレーすることも、1年間の公式戦出場停止が無くなります。

私たち選手を預かる身としては、選手のセカンド・・・失礼、選手のWithキャリア、次のキャリアに向けて大きな壁があると認識し、社会的責任を果たすためにもIPBLへ加盟することが必須であろうと考えた次第でございます。

令和4年1月31日までに、IPBL加盟申請書を提出できるように準備を進めているところでございます。

このあと事業概要や選手の契約体系など、説明させていただきますので、よろしくお願い致します。

本日はお忙しいところお集まりいただき、誠にありがとうございます。


(司会)

それは引き続き、北海道フロンティアリーグ 代表 荘司光哉より、リーグの事業概要等を説明致します。

(荘司代表)

はい、それでは引き続き、私のほうで説明させていただきたいと思います。

リーグの運営方針では、冒頭のご挨拶でも挙げたとおり、「野球で、北海道の未来を拓きます。」、これをミッションに掲げ、人口減少社会がもたらすさまざまな課題を、野球が持つ魅力をもって、地域とともに解決していきたいと思っております。

そして野球に携わる方々の夢や希望を叶え、地域ににぎわいを創出し、北海道全体の活性化に寄与していきたいと考えております。

北海道フロンティアリーグのミッション。ミッションは5つに基づいてビジョンに沿って行動してまいります。

ビジョンは1から5まで掲げております。

【ビジョン1】

人口減少・少子高齢化などにより、引き起こされる担い手不足・労働者不足を、共に解決していきます。 選手は就労と野球の二刀流、Withキャリアを取り組んでいきます。 就労により対価を得るとともに、球団との契約により報酬を得ることで、安定した収入を確保し、移住・定住を促進してまいります。

【ビジョン2】

地域のプロ野球として質の高い野球をお見せすることで、多くの方々に球場に足を運んでもらいたいと考えております。

ビジョン1のように、就労などを通じて選手個々が作るコミュニティもありますし、球団ファンクラブ同士の交流など、球場に来ることでたくさんの方々と出会える場として、楽しんでいっていただきたいと思います。

また、社会人野球や大学、他のリーグとの交流戦の開催を目指すことにより、地方都市では観ることができないエンターテイメントで、街の賑わいを創出できると考えております。

【ビジョン3】

Withキャリアの創出に向けた講習会等の実施をします。

NPBへの挑戦に向けたセミナーの開催や、スポンサー企業様によるセミナーなど、Withキャリアの支援を行います。

このリーグからNPBや他のリーグへ行くことも、野球引退後のキャリア、それぞれがWithキャリア、次の道という意味では同じではあるのではないかと考えております。

各種セミナーの開催を通じ、キャリアアップできるように支援してまいります。

さらには地域活動により、地域の皆様への感謝の気持ちを還元していきたいと思います。

町のお祭りなどの会場設営や環境美化活動など、地域の求めに応じて、地域活動を実施していきたいと考えております。

【ビジョン4】部活動に携わる教員の「働き方改革」が始まり、令和5年度からは土日の教員出勤に制限がかかり、平日もその動きは加速していくものと我々は考えています。

今後、地域住民や企業への指導者派遣の期待が高まることが想定されますので、その受け皿として選手派遣やチームマネージメントを、地域の実情に合わせて行なっていきたいと考えています。

具体的な内容としては、子どもたちの野球教室開催や、加えて多種多様なスポーツ種目を最新の指導方法で学べるようなチームを目指していきたいと考えています。

【ビジョン5】

子どもから高齢の方々まで、運動不足解消に向けて体を動かす機会を提供していきたいと考えております。

美唄の例で申し上げますと、球場のホームゲームの7回攻撃前に球団応援歌に乗せてタオルを回し、観客の皆さんと会場の一体感を醸し出しております。

この度、北海道日本ハムファイターズのGMに就任した稲葉さんのように、例えば稲葉ジャンプなど観戦者の皆様に、ただ座って応援するだけではなく、体を動かして応援できるような仕組みを我々のリーグ、ホーム球場でも考えていきたいと思っております。

(参考動画:美唄ブラックダイヤモンズの「タオル回し」)

また、子どもたちの運動への興味関心を持ってもらうために、地域の小中学校と連携を図り、身体を動かす楽しみを伝えてまいりたいと考えております。

野球を核として、地域課題を行政と共に解決していく官民連携したリーグを運営して参りたいと考えております。

以上が、北海道フロンティアリーグのミッションと5つのビジョンでございます。


続きまして、準備室の設立から本日までの経過などについてご報告させていただきます。

10月6日に準備室の設立を行いまして、本日の会見まで、北海道様や北海道日本ハムファイターズ様をはじめ、各団体へ事業説明とご挨拶に伺っております。 また北海道学生野球連盟様におかれましては、11月18日に訪問する予定となっております。

各団体へご挨拶させていただいた際には、IPBLへ早期に加盟していただきたいとお言葉を頂きました。

道外から選手や関係者を呼び込むだけではなく、道内の子供たちの選択肢となることで、人口流出を防ぐことができるというお話をいただきました。

私たちといたしましても、皆様のご期待に添えるよう、加盟に向けて全力で取り組んでいきたいと考えています。

続きまして、北海道フロンティアリーグの選手契約体系でございますが、基本的には全て、選手に午前中の就労をしていただきます。

午前中に地域の企業で働き、午後から試合、または練習という生活になります。

この流れはHBLの時と変わるものではありませんが、北海道フロンティアリーグとしては、各球団との契約により報酬を支払います。

A契約からC契約までの内容により、選手契約を結びます。

また契約期間については、北海道・・・(註:資料によると北海道定住枠は4月から3月の契約期間)、プロ育成枠・育成枠については4月から9月を契約期間としますが、いずれも球団との協議の上、延長が可能といたします。

生活面では、球団寮での生活を基本として頂き、3万円から6万円の寮費をお支払いして頂きます。

支給といたしまして、ユニフォームやバットなどは各球団から支給されるものといたします。

リーグ戦開催日程案でございますが、年間54試合を予定しております。

(※註:1チームあたり年間54試合、リーグ公式戦全81試合)

その他チャンピオンシップとして3試合を行い、優勝チームを決定していきたいと思います。

リーグ戦は平日の水曜日のほか、土日の開催を予定しております。

土日はホームゲームの球団がダブルヘッダーを行うシステムといたしまして、選手に多くの試合をこなしてもらいたいと考えています。

また、社会人や大学との交流戦も実施できるよう、目指していきたいと考えています。

そのほか、他リーグとの交流戦も実施できるよう、目指していきたいと考えています。

今後のスケジュールでございますが、日本独立リーグ野球機構への加盟申請書を令和4年1月31日までに提出いたします。

その後、IPBLでの理事会において、加盟について判断されることとなります。

それから、リーグ合同トライアウトを開催させていただきます。

(2021年)11月23日、栃木県小山市の小山市運動公園野球場で実施いたします。

既にツイッターで募集の案内を告知しておりますので、そちらの申し込みフォームから登録をお願いしたいと考えております。

随時、SNS等により告知をしてまいりますので、多くの皆様の挑戦をお待ちしております。

以上で、事業計画及び今後のスケジュールについての説明を終了させていただきます。


(司会)

続きまして、各副代表からご挨拶がございます。

(老田副代表)

北海道フロンティアリーグ副代表の老田よし枝と申します。よろしくお願い致します。

私は石狩レッドフェニックスの球団代表をしております。

この今回の新リーグ設立にあたりましては、私たち3球団代表が、いろいろ思いを寄せ合い、そして一生懸命考え、実現に向けていま一生懸命走っているところであります。

今後、皆様のご理解ご協力、そして大きな応援をいただきたいと思います。是非ともよろしくお願い致します。

(菅原副代表)

北海道フロンティアリーグ副代表をしております菅原と申します。

士別サムライブレイズの球団代表をさせていただいております。

まずこのたび、皆様ご多用の中、たくさんの報道関係の皆様にお集まりいただきまして誠にありがとうございます。

あわせまして日頃より、各球団の自治体の方にも、たいへんなご支援をいただいておりますことを、この場をお借りしてまず御礼申し上げたいと思います。

このHFL、北海道フロンティアリーグ。

「野球で、北海道の未来を拓きます。」というミッションを掲げさせて頂いております。

非常に重要なキーワードとして荘司代表からも説明させていただきましたが、「Withキャリア」、野球とそして就労の両輪でもってキャリアをつくっていくというこの新しい形が、きっと北海道を持続可能な、そして、住んでいて良かった地域にしていけるという信念を持って、この野球リーグを発展させていきたいというふうに考えております。

今後とも、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。


(司会)続きまして、北海道フロンティアリーグ アドバイザー、そして株式会社ジャパン・ベースボール・マーケティング 代表取締役 村山 哲二 様より、メッセージをいただきます。

(村山アドバイザー)北海道フロンティアリーグのアドバイザー、そして、ジャパン・ベースボール・マーケティング、ルートインBCリーグの代表として、16年目のシーズンをいま迎えようとしている、村山哲二と申します。

この3名の代表と、もう4カ月・5カ月ぐらいでしょうか。長い期間、相談をずっと受けていました。

僕自身も、プロ野球独立リーグという経営、運営をして、ものすごい苦しい思いをしながら国内でプロ野球の野球人口をもっと増やしていこう、地域をもっと活性化していこう、ということを目標として、今までやってきました。

北海道のこの、前のHBLさんを拝見していて、非常に大きな課題があることに気づいておりました。 その事を、簡単に今日は説明させていただきます。

国内の独立リーグの運営体制について、ちょっとまぁ見ずらいのですけれど、もし何でしたら後で資料をお渡しますので・・・。(註:動画では見られませんが、パワーポイント等を用いた説明だった可能性があります)

四国アイランドリーグPlus、2004年に設立し4球団。ルートインBCリーグ</a>は2007年に設立し、いま現在12球団。これはですね、2022年シーズンより4球団が新しいリーグ(註:日本海オセアンリーグ 略称:NOL)を設立するという形になっています。

あと関西ですね、さわかみ関西独立リーグが4球団。

そして北海道ベースボールリーグが4球団。この4球団は、3球団が新しいリーグを来年から設立する予定という形になっています。

そしてヤマエ久野 九州アジアリーグ、これは今年から2球団で設立しました。これは来年からですね、ホリエモンさんがやっておられる(福岡)北九州フェニックスが加盟して、3球団になります。

という形でそれぞれの地域特性を生かした運営を行っており、2021シーズンは国内で27球団が活動していると。その中でIPBL、いま日本独立リーグ野球機構に加盟している球団は、現在19球団という形になっています。(註:四国IL4+BCL12+九州アジア2=18球団に加え、どのリーグにも加入していない琉球ブルーオーシャンズが賛助会員として加盟しているので19。(一社)IPBLは、リーグが「社員/会員」として、球団は「賛助会員」として加盟する形である=IPBL公式HPより。未加盟は関西4・北海道4=8で、19+8=27)(2022.5.27註:IPBL加盟リーグ・球団は当時のものです)

では、次お願いします。

他の独立リーグと比較した北海道リーグの土台について、今年行われた・去年も行われた北海道リーグの課題について、私なりに分析をしました。

まず一番は、市場の規模が小さいことです。

北海道内の各市町村をフランチャイズとして活動していて、フランチャイズ人口は2万人から5万人規模の小さな小さなマーケットで活躍している、活動しているというところが、他の独立リーグと一番違うところです。

九州アジア独立リーグに関しては、2球団で約300万人のマーケットの中で事業をしております。

(BCリーグの)新潟や長野はですね、200万人、約30万人の人口の中で活動しているというところで、そこと比較すると、圧倒的にマーケットの規模としては小さい。

(註:新潟県と長野県の人口は各200万人台、信濃球団の会社所在地である長野市は37万人台。おそらく、ここからの数字と思われます)

私は九州の独立リーグのリーグ設立にも少しお手伝いをさせていただいたんですけれども、九州は皆さんご存知の通り、熊本球団の60km離れたところにソフトバンクホークスさんの2軍の施設があり、3軍の施設があり、つまり、毎週毎週ソフトバンクホークスの育成の選手と、練習試合や交流戦を常に行うことができる。

そして九州の一番のメリットは、365日、土(グラウンド)の上で練習ができる、試合ができる。

その市場規模、マーケット、あとNPB がある・ない。

(註:北海道日本ハムファイターズの2軍本拠地は千葉県鎌ケ谷市で、北海道ではありません)

そういった市場規模の違うところで、北海道の独立リーグはどうやってその独自色を出していくのか。

どうやって他の独立リーグとは別の価値をつくっていくのかということをですね、3球団の代表と、本当にたくさん話し合いました。

北海道でこの独立リーグが何を達成できるのか、ということをずっと話していました。

その中で1つ、やっぱりたどり着いたのが、他の独立リーグと比べて、独立リーグというのって、NPBにたくさん選手を送る!(これは)すごい価値がある。

BCリーグは去年、今年のドラフト会議で過去最多7名の選手、ドラフト会議で指名をされました。

1軍では和田康士朗(BCL・富山→千葉ロッテ)という選手が、1軍の盗塁王のタイトルを獲得しました。

BCリーグ(出身者)でタイトルホルダーが出るくらいまでマーケットが成長しました。

その球団と、対等に戦っていいのか。

もっともっと、北海道ならではの課題、北海道ならではの魅力、選手が集まってくる方法はどうやったらいいのか。

そして何よりこの3代表は、この北海道の新しいリーグを通じて、北海道で何を達成したいのか。

ということを、僕はとことん皆さんと話し合いました。

その結果が、「野球で、北海道の未来を拓く。」。そしてお話しした5つのビジョンにたどり着いたというところです。

5つのビジョンで、ものすごく実は話をしました。 ビジョン1が、北海道への移住定住を促進します。

ビジョン2が、街の賑わいを創出します。

この5つのビジョンの中で、つまりこのミッション、「野球で、北海道の未来を拓く。」。

その手段として、皆さんこの最も大切なものは何ですか、あなた方が一番大切にしたいものは何ですか、っていう話を3人の代表にしました。

そうしたら、北海道で野球を通じて、野球に携わるこのリーグに定住をしてほしい、働きながら北海道に住んでほしい、若い選手たちが・指導者たちが集まって、暮らしながら、生活をしながら、野球を教え、野球をして、それをファンの人たちが、地域のファンの人たちが集まる野球をしたい、いう話をしてくれました。

これは他の独立リーグではできていないことで、北海道ならではの課題、いま少子高齢化という話があったり、人口減少・経済の縮小という話が荘司代表からありましたけど、それを解決する大きな手段として、このミッションを達成できるというふうに私は思いました。

そして選手の育成環境、試合環境、非常にまた脆弱であります。

寒冷地で活動期間が短い。もしかすると九州の半分しか土の上で練習が出来ないかもしれません。

試合会場・練習環境が脆弱である。

選手が成長できる指導体制が整っていない。

もう一つ、審判・記録・広報・・・リーグ運営に必要な体制が構築できていない。

前の独立リーグは、去年まで加盟していた独立リーグは、多くの多くの課題を抱えていました。

(註:個人的な見解ですが、寒冷地・北海道で野球をやる大変さについて。21シーズン、とくに積雪が多い美唄や士別では、融雪剤を撒く・選手自らが除雪をする等の懸命な努力によって、ようやく4月中旬頃から本拠地球場での練習が可能になりました。もし何も手を打たなければ、5月1日の開幕というのは不可能だったと思います。そして初秋あたりからは日没も早く、8月下旬には夕方17時頃でも屋外球場で白球が見えにくくなります。そして気温も一気に寒冷化します。屋内施設こそあれど「九州の半分」というのは、こうした事情を指していると思われます)

指導者であっても、審判であっても、記録員であっても、広報の方であっても、希望するものは北海道で暮らし、北海道で働きながら指導してもいいんじゃない。選手になってもいいんじゃない。

もしかすると、選手と、監督・コーチ・スタッフ・審判・記録員を含めれば、百数十名の北海道での移住・定住と、雇用を確保しながら、この素晴らしい野球ができるんじゃないでしょうか。

・・・いうことにたどり着いて、私達はそこを目指そう。

いうことを3人から言っていただいて、あ、これは素晴らしいリーグになるな、いうことを僕自身が確信をしたというところです。

じゃあ次、その後継者問題、世襲(?)問題、就労人口が社会課題となっている。

そして、北海道野球リーグにおいても若く、優秀な選手・コーチ・監督・運営関係者が不足している。

北海道の市町村において、娯楽的な要素が不足している。

いうところが、大きな大きな課題として挙がりました。

じゃあ次。

で、北海道フロンティアリーグが、北海道で解決できる課題についてというところで、現在、私は、独立リーグというのには大きな課題がある(と思っています)。

それは、ほとんどの選手たちが、NPB・日本プロ野球機構やメジャーリーグ・MLBに、要は挑戦したいと言って飛び込んでくる。

なので、24歳とか25歳になって、ほとんどドラフトにかかる可能性が無くなってしまうと、選手たちは辞めてしまう。

でも、野球をやってる人なら分かりますが、一番野球が上手い年代って、25歳から32歳くらい。

この選手たちを、この地で、就労しながら、働き手としては本当に最高の就労の場所、暮らす場所としては北海道は本当に素晴らしい場所、こういうところに選手たちを集めて、活動する場。

というのを、北海道の新しいリーグでは、それをビジョンの一番上、最優先に掲げて活動しようというふうに思っています。

その後、選手たちや、監督や、コーチたちは、スタッフ、運営担当者が興行を行い、各地で新たな娯楽を創出し、そして社会の活性化を図れることだなというふうに思います。

NPBに輩出する選手、ドラフト会議の育成に入る選手を2人出すことよりも。

こんな話をしました。

NPBに選手を輩出するよりも、2035年に、今からだから14年後ですよね、14年後に、大卒で就労で入ってきた、就労で北海道に移り住んだ、大学を卒業したばかりの野球選手が、北海道で暮らし、北海道で結婚し、北海道で家族をつくり、そして2035年に37歳になったその選手は、この北海道の新しいリーグで「1000本安打」を打つ。

それを街の人たちがみんなでお祝いする。

その人たちは、お父さんは、家族に支えられて応援する。

そんな姿のほうが、ずっと今の独立リーグよりも魅力があるよね。社会的意義があるよね・・・という話をしました。

つまりこの独立リーグ、北海道フロンティアリーグは、北海道の課題解決リーグなんだと。

ということで、皆さんとですね、一緒にやっていこうというふうに結論付けて、今日の発表に至ったということが経緯です。

じゃあ次ですね。

IPBL、日本独立リーグ野球機構加盟に関して、です。

IPBLとはですね、NPBおよびアマチュア球界の皆様との正式な担当窓口として、2014年9月に設立された団体です。

当機構に加盟する団体は、2つの大きな特典・・・特典っていうんですかね、権利を得られています。

「学生野球資格回復制度」への参加、そして、「アマチュア野球界との交流戦」への参加が許されます。

ともすると、たった2つだけです。

でも皆さんご存知のように、プロ野球と、高校野球・大学野球は、100年以上の長い長い歴史の中で培われてきたプロとアマチュアの関係があります。

その関係の中で、僕たちではない先人の方々が、ものすごい苦労を重ねて、ブロアマ問題を解決してきて、そしてアマチュアとの交流戦や資格の回復制度、そういったものを、野球界の皆様が作って頂きました。

本来だったら独立リーグの選手たち、独立リーグのリーグは、そこの加盟団体には当然入れません。

でも、私たちは、愚直に真面目に活動してきたことが認められ、IPBLに入っている団体は、NPB とアマチュア団体が作った、この2つの、「野球界がとっても大切にしている二つの制度」に参加してもいいですよ、と言っていただいたのが2014年の9月です。

だからこそ、IPBLに加盟する団体は、指導者がいないリーグ、運営体制がなっていないリーグ、審判員や記録員、配信員、運営体制、そういったものが脆弱であれば、大学や社会人、そしてNPBの方々が作っていただいた、ものすごく大切な歴史を築いて頂いた物に対して、私たちは参加をさせていただいている(ので)、その団体として推薦ができないと言う。

だからこそ、しっかりとした運営体制をこれから作ってください、いう話をしています。

なので、最新の(細心の?)運営体制ですね、一言で言えば「しっかりとした運営体制」を作っていくということです。

具体的にはですね、IPBLに加盟するための要素は、最新のリーグ運営体制及び各球団の財務諸表や計画、事業内容全体が分かるもの、審判・記録員・配信員の名簿、リーグ運営体制の概要、人数および役割、各球団の運営体制、そしてチーム、選手・監督・コーチ・トレーナー・医療体制、そしてフロント、代表者及び運営担当者、営業・運営・広報・ファンクラブ・アカデミー等の人数および役割、そしてリーグおよび球団の登記簿謄本や役員の略歴、リーグおよび球団の株主の名簿、そしてリーグの統一の加盟契約書、リーグの統一の選手契約書、リーグのアグリーメント、リーグが作る懲罰規定、あとは直近3回分の代表者会議の議事録。 そういった、通常の企業で言えば当たり前に作られている、こうしたものが過去の北海道のリーグでは作られていませんでした。

これを、きちんとこの3名の方々は、しっかりと作ることによって、社会や北海道の方々から、きちんと応援してくれるリーグにしていこう(としている)。

僕は、IPBLに入るというのは、プロセスの一つだというふうに思っています。

必然的に、リーグ運営をしっかりとして、どの方々からも、行政、NPBもアマチュア団体も「このリーグ」だったら、アマチュア団体の代表者の方々が、高校や大学の指導者が、新しいベースボール・フロンティア・リーグはしっかりしているリーグだから、選手を送り込んでやろう、送ってあげよう、そういうような運営体制になれば、自然とIPBLには加盟できるというふうに思っていますので、それをぜひこの3名の皆様は目指してください。

新しい価値のあるリーグを北海道に作って頂きたいという強い思いを持ってですね、エールに代えさせていただきたいと思います。

どうもありがとうございました。

(司会)

村山様、ありがとうございました。


(司会)

続きまして北海道フロンティアリーグ設立にあたり、北海道知事 鈴木直道様よりメッセージを頂戴いたしました。

この時間、ご紹介させていただきます。

北海道フロンティアリーグが設立されますことを、心からお祝い申し上げます。

野球を愛する選手の皆様の夢を力強く後押しするため、野球を通じて北海道の未来を拓くという熱い想いをもって、リーグの設立に向けてご尽力されてきた関係の皆様に、深く敬意を表します。

選手の皆様が全力で練習に取り組み、チーム一丸となって戦う姿は、私たち道民に感動や元気を与えてくれるとともに、本道における野球競技の普及や振興、スポーツを通じた健康で心豊かな人材の育成に大きく寄与するものと考えています。

選手の皆様には、熱いプレーで新たなリーグを盛り上げていただくとともに、各チームが地域の皆様から末永く愛され、地域に根差した活動を通じて、地域の活性化に貢献していただくことをご期待申し上げます。

結びに、北海道フロンティアリーグの発展、並びに選手の皆様のご活躍を心からご祈念申し上げ、応援のメッセージといたします。

北海道知事 鈴木直道様より頂戴いたしました。本当にありがとうございました。


※おことわり:

この先の質疑応答部分は音声が聞き取りにくく、相当部分を前後の文脈等から「筆者が勝手に」補っております。

大枠は外さないよう努めましたが、細かい事実関係や発言内容、ニュアンスが記者会見と「文字起こし」で相当異なる可能性がございます。

事実関係の正しい確認は、必ず、記者会見動画をご確認ください。


(司会)

それでは、質疑応答に入ります。質問のある方は挙手でお願い致します。

また、所属そしてお名前をどうぞよろしくお願い致します。

(註:文字おこしでは所属=会社名のみとしました)

(北海道新聞社)

北海道フロンティアリーグの設立は、本日ということでよろしいでしょうか。

(荘司代表)

フロンティアリーグの設立日は、本日(2021年11月5日)で大丈夫です。

(北海道新聞社)

村山さん(哲二アドバイザー)からもお話がありましたが、具体的にリーグとして、どういったところを整備していくのでしょうか。

(荘司代表)

はい、今のところ事業計画書は8割方できあがってきておりますので、村山代表にも確認して頂きながら、一つ一つ、不備なところがあればチェックしていく体制になっております。

それから、先ほど申し上げましたとおり、北海道学生野球連盟様には11月18日にご挨拶に行きまして、(予定していた)我々がご挨拶をする相手先が、すべて終わるところでございます。

あとは、一つ一つ全部積み上げていくのですが、8割方できているので、あとは精査していくところの段階に今入っている状態でございます。

(北海道新聞社)

ありがとうございます。


(司会)

それでは、ほかに質問のある方はいらっしゃいますでしょうか。

(朝日新聞社)

北海道ベースボールリーグから退会されたのが9月30日ということで良かったでしょうか。

(荘司代表)

はい。

(朝日新聞社)

また、退会された理由について具体的に教えていただけますでしょうか。

(荘司代表)

具体的・・・いちばん最初に私のご挨拶でも申し上げた通りなのですが、北海道ベースボールリーグも我々(HFL)も、向いている方向というかやってきた方向は、地域に根ざして、街の賑わいの創出などいろいろな部分で、同じビジョンで前に進んでおりました。

それと同じく、IPBLに加盟するということの是非で、代表者会議をずっと進めてきてまいりました。

最終的には、我々3球団、それと我々3球団以外の、球団の体制づくりの多分タイミングの違いだと思うのですが、我々は、美唄は来シーズンが3年目になりますけれども、前にもちょっと取材でお答えしたのですが、選手が(HBLを)辞めて、それから学生野球の資格の取得とか、そういうところ(選手の退団後の進路等)も全部考えてきたところで、1シーズン目からそれがすぐ、このHBLの時ではまだ取得できない(ので選手の退団後の進路に制約がかかる)というのが分かったところで、これは早急にIPBLに加盟しなければならないな、と話し合いはずっと続けて来ていましたので、どうしてもそこで、(各)球団とのスピードが違ったときに、同じ今年挑戦するっていうことが、一緒に前を向いて話し合いができたのが、この3球団というところになっております。

(朝日新聞社)

IPBLに加盟するか否かで、結果、分かれたという理解でよろしいでしょうか。

(荘司代表)

IPBLへ加盟するかどうかで意見が・・・いや、加盟するのは同じです。

同じ話し合いをしていました。タイミングです。加盟するタイミングがいつかですね。

来シーズンに向けて加盟するのか、それとも23年シーズンに向けて加盟するのか、もしくは24年なのか。

そこの部分で、我々はもう次の22年のシーズンからIPBLに加盟するということでスタートしておりましたので、やはりそこで(22年から加盟するという)答えが出なかった場合には、我々3球団がやはり、じゃあ先にやらせていただきますよと。僕たちがちょっとその突破口を開いてきますよと。

北海道で(HFLが)その突破口を開くので、IPBLの加盟ができた暁には、また色々とお話ししていきましょうということにはなっております。

(朝日新聞社)

(22年シーズンから加盟するための)IPBLの加盟手続きの締め切りは、来年(2022年)の1月31日ですか。

(荘司代表)

はい。

(朝日新聞社)

それは、どういったタイミングでの日付になっていますか。

(荘司代表)

村山代表から(お話があったとおり)、IPBLの2月の理事会に向けてということです。

※ここで短い確認事項がありましたが、聞き取れませんでした。

(朝日新聞社)

来年度、IPBLに加盟にあたっての締め切りがそこであると。

(荘司代表)

はい、そうです。

(朝日新聞社)

基本的なことになってしまいますが、午前中にお仕事をされて、その後に野球をされるということですが、これは「プロの独立リーグ」という認識でよろしいですか。それとも「クラブチーム」ですか。

(荘司代表)

「プロ野球独立リーグ」になります。

選手に報酬を支払いますので、A契約・B契約として。C契約の育成枠に関しては別ですけれども、報酬を発生させることで、プロ野球リーグとしてIPBLに加盟するということになります。

(朝日新聞社)

現在、選手は3球団、それぞれ何名ずついらっしゃいますか。

(菅原副代表)

ありがとうございます。

今後、トライアウト等を行って選手を獲得していくという段階になります。

現状はまだ、新リーグの契約という形にはなっておりません。

(荘司代表)

北海道の独立リーグの性質上、いま、ほかの独立リーグでもトライアウトが始まっているのですが、ほぼほぼの選手が他のトライアウトを今、受験している状態です。そこで合否が判定したときに、(HFL球団に)戻って来るのか来ないのか(等を話し合います)。そういった契約保留状態の選手が多々おりますので、(新リーグの)契約をしている選手はまだおりません。

(朝日新聞社)

今年度、チームにいた選手でも、まだ来年の契約はしていないと。

(荘司代表)

当球団でいえば、まだ1名2名なんですが、けれどもそれ以外の選手が、今言っているように、ほかの独立リーグのトライアウトを受けている状態なので、それが終わってから、例えば合格してそっち(他リーグ)に行くとか、もしかしたら行かない場合も・・・ほとんどないのですけど、そのときに、じゃあもう一度来年こっちでやるという状態ですので、契約をしている選手はほとんどいません。保留状態です。

(朝日新聞社)

ありがとうございます。


(司会)

続きまして、いらっしゃいますでしょうか。

(スポーツニッポン新聞社)

資料にあります報酬なのですが、こちらは「月給」という理解でよろしいでしょうか。

(荘司代表)

はい、月給でございます。

(スポーツニッポン新聞社)

選手の人数ですが、現在はまだ契約している選手はいないということでしたが、だいたい何名くらいの規模を考えていらっしゃるか、教えていただけますか。

(荘司代表)

はい、25名を予定しております。

(スポーツニッポン新聞社)

就労のほうは地元の企業等へ斡旋とありますが、紹介できる体制というのは既に整っているという理解でよろしいでしょうか。

(荘司代表)

はい、ここにいるチームは3球団とも去年経験して・・・我々(美唄)は来年3年目になりますけれど、今まで雇用していただいている就労先を含め、更に拡大を含めて今動いている最中ですので、昨年よりもう少し増えた形でできるのではないかと考えています。

(スポーツニッポン新聞社)

就労先は、どういった業種になるのでしょうか。

(老田副代表)

石狩に関しては、士別さん・美唄さんとはちょっと違うのですが、物流関係ですとか、倉庫で働くですとか、力仕事が多いという感じになります。どちらかというと季節労働者ではなく、年間通じて働ける職場でいま、選手たちは就労しております。

(荘司代表)

美唄に関しては、農業もございますし、それから工場、製造業ですね、それからサービス業もございますので、どこもシーズン終了後も契約を延長していただいて、美唄に残っている選手はそのまま働かせて頂いております。

(菅原副代表)

士別も同じく、農業、建設業、介護、飲食業等々で就労させていただいております。中には小学校の教員免許を持っていて、小学校の支援員として働いている選手も今シーズンはおりました。

(スポーツニッポン新聞社)

もう1点ありまして、社会人の連盟のほうとお話をされたと伺いましたが、IPBLに加盟できたら、来年から交流(戦?)は実施するのでしょうか。

(荘司代表)

「すぐに」という話ではなかったのですが、IPBLに加盟ができれば、何らかの形をもって、協議をして、書面を交わしましょうというお話を頂いておりますので、積極的にお話を進めていきたいと思います。

(スポーツニッポン新聞社)

課題として挙げられていました、審判員や記録員の確保についてはどのように進めていくのでしょうか。

(荘司代表)

審判員、それから記録員等についても、今後別な形でトライアウトをかけてみたいと思っております。

まず(11/23は)選手だけのトライアウトですので、スタッフのトライアウトを、これは就労先も含めたトライアウトで、ちょっと変わったトライアウトの仕方をやってみようかなと考えている次第です。


(司会)

続きまして、前の方お願いします。

(日本経済新聞社)

今日のお話を聞いていると、かなり緻密な計画を立てていらっしゃいます。しかも、スタッフ数も増える。

ということは、どう考えてもお金がかかるということになりますが、これはどういうふうにされるのでしょうか。

(※少し聞き取れず。スポンサー等について?)増やしていくのなら、どうやって(資金を)集めていくというのかというところを教えて下さい。

(荘司代表)

確かに、お金は以前よりかかるという想定で、いま試算をしております。

基本的に、いま我々がIPBLに加盟できたとしたら、これだけの方々が応援したり、交流が持てるというお言葉を頂いておりますので、これはチームで各球団が動くというよりは、リーグスポンサー(の募集)を積極展開をかけていって、足りない部分をリーグの方から各球団へという形で、我々3人がリーグの営業マンとして、そういう形で動こうとしている次第です。

(日本経済新聞社)

(スポンサーの募集は)それは事前に(既に)動いていらっしゃるのですか。

(菅原副代表)

今日、「北海道フロンティアリーグ」という名称を発表させていただきました。

いま、そんなフェーズです。これからです。

(日本経済新聞社)

これくらいには・・・という目算はあるのでしょうか。

(菅原副代表)

鋭意努力をしてですね、僕らは経営者でありますから、自分の影響力を信じて頑張っていきたいと思います。

(日本経済新聞社)

もう1つありまして、先程BCリーグの村山代表のお話を伺っていると、BCリーグはNPBだったり、上を目指していく選手がというお話がありました。

北海道はそうではなく、地元に残ってというようなイメージでしょうか。

つまり、上のレベルで野球をやりたいという方は、BCリーグに行くなり何なりというようなイメージでしょうか。

(荘司代表)

性質上、たしかに頂点ではないので、それから同じ独立リーグの中でも、正直に申し上げまして実力も経験も少ないものですから、なかなかそう簡単に同じ独立リーグという立ち位置にはならないと思っていますし、何がいちばんこの話で我々が話が決まったところかというと、このリーグを持続していかなければ意味もないという形で、NPBに選手を輩出することであったり、他の独立リーグに選手を輩出することではなく、我々の独立リーグが、北海道で十分野球をやっていけるというところを見せるには、やはり地域と一緒にやっていける、なおかつ、移住と定住を両方促進をしてやってかなければならない。

ただ、そこに目指す選手たち、NPBや他の独立リーグを目指す選手たち。それはもちろん、僕たちは一緒に野球をやっていこうと思っております。

ただ、北海道に来て、北海道の魅力を知って、最終的に北海道に帰ってくるのも、同じことではないかと思っておりますので、NPBにもし行く選手がいて、最後、また我々のリーグに戻ってきて、指導者になる、もしくはスタッフになる、もしくは監督になる、球団運営の人間になる、そういうことも同じ最終的には移住・定住というものにつながるのではないかと考えております。

(日本経済新聞社)

今後、新しく加盟していくチームはあるのでしょうか。いまは街単位で、市単位で1球団になっていますが、今後広げていくのでしょうか。(※特に聞き取りにくく、想像で補っています)

北海道の街は、札幌のように200万人規模のところから、数千人規模のところまでありますが、どういう規模感で想定しているのでしょうか。

(荘司代表)

道庁のほうにご挨拶に行ったときもそうなのですが、振興局管内、いろいろな我々の取り組みを振興局で応援(発信?)していただけるというお話もして頂いておりますので、もしこれが広まっていくのであれば、移動距離というのは北海道では非常に大変なものになりますから、ひとつひとつなにか大きなブロック分けをしていって、そこでリーグができて、最後、北海道でひとつになるということも考えておりますが、今現在はまだそこまでの構想にはなっていませんが、大きくなっていけばそういう振り分けも考えていきたいと考えております。


(司会)

ありがとうございました。それではお時間となりましたので、質疑応答を終了させていただきます。

※以後、写真撮影を経て、記者会見終了。

(了)